06















「旦那、何しに来たんですかィ?」



銀時の周りにいる男たちの中の1人が聞いた。



「何って、手助けじゃねぇか。そんな風に言われるだなんて銀さん心外・・・・」

「素人は帰れ。足手まといだ」



そう言ったのは土方だった。



「おやおや、ずい分な言われようだな。助けたこともあったような気が、しなくもないんだが・・・」

「近藤さん、どうしやす?」

「まぁそうだな。使えない人材ではないし、人が多いほうが助かるからな」

「局長!」



周りが一瞬、寂しさに包まれた気がした。「局長」そう言ったのは土方だった。



「局長の判断に意義を申し立てたくはないですが、さすがにどうかと思いますよ。彼は民間人だ。俺たちは民間人を守るのが仕事で――――

「少し黙れ」



土方の言葉を遮って、近藤が言った。その言葉には珍しく迫力があった。思わず土方も口を閉ざした。



「おし、まず一番隊と二番隊は2人一組になって周りの敵の排除に向かってもらう。トシ、お前は守らなければならないと言った民間人と行け」

「なっ・・・!!」

「守らなければならないんだろ?」



土方は何かを言いたそうな顔をしていたが、何も言わずにただ黙って頷いた。



「残りは適当にペアをつくれ。できた班から報告に。その後場所を指示する」



銀時と土方のペアはさっそく場所を指示され、そこに向かった。



「お前は万事屋だったな」

「お前はそれを何度も言うんだな」

「やっぱり人を殺すんだな」

「罪人を殺すことを罪にするなら、死刑ってのはどうなるんだよ」

「今そんな話はしていない」



銀時は大きくため息をついた。



「喋ってると敵に気づかれますよ」

「話をごまかすな。お前、腰につけてるの、木刀じゃないだろ」



銀時はニコリと笑った。



「んなこたぁありませんよ?」

「前に見たときと長さが少し違う。それに一回り太くなっている。つまりどういうことか。簡単だ。そこに刀を仕込んでるってことだ」



そうスラスラと言ってのける土方を、冷めた目で銀時は見た。



「・・・・怖いねぇ。人間じゃないみたいだ」



そう言いながら銀時は刀の柄に手をかけた。土方もだった。そして同時に鞘から刀を引き抜いた。
互いの後ろで血が飛んだ。互いの後ろに敵がいたのだ。ただそれを切ったのだった。



「なんだ、筋がいいんだな」

「お褒めの言葉ありがとう」

「やっぱり、隠し刀か」

「色々頼まれてるんだ」

「何をだ?」



銀時はニコリとまた笑った。



「お前を殺すこと」







next




------------------------------------
   なにもわからず握ったナイフは
   相手を、自分を、ただ傷つけ続ける。