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「旦那、何しに来たんですかィ?」 銀時の周りにいる男たちの中の1人が聞いた。 「何って、手助けじゃねぇか。そんな風に言われるだなんて銀さん心外・・・・」 「素人は帰れ。足手まといだ」 そう言ったのは土方だった。 「おやおや、ずい分な言われようだな。助けたこともあったような気が、しなくもないんだが・・・」 「近藤さん、どうしやす?」 「まぁそうだな。使えない人材ではないし、人が多いほうが助かるからな」 「局長!」 周りが一瞬、寂しさに包まれた気がした。「局長」そう言ったのは土方だった。 「局長の判断に意義を申し立てたくはないですが、さすがにどうかと思いますよ。彼は民間人だ。俺たちは民間人を守るのが仕事で――――」 「少し黙れ」 土方の言葉を遮って、近藤が言った。その言葉には珍しく迫力があった。思わず土方も口を閉ざした。 「おし、まず一番隊と二番隊は2人一組になって周りの敵の排除に向かってもらう。トシ、お前は守らなければならないと言った民間人と行け」 「なっ・・・!!」 「守らなければならないんだろ?」 土方は何かを言いたそうな顔をしていたが、何も言わずにただ黙って頷いた。 「残りは適当にペアをつくれ。できた班から報告に。その後場所を指示する」 銀時と土方のペアはさっそく場所を指示され、そこに向かった。 「お前は万事屋だったな」 「お前はそれを何度も言うんだな」 「やっぱり人を殺すんだな」 「罪人を殺すことを罪にするなら、死刑ってのはどうなるんだよ」 「今そんな話はしていない」 銀時は大きくため息をついた。 「喋ってると敵に気づかれますよ」 「話をごまかすな。お前、腰につけてるの、木刀じゃないだろ」 銀時はニコリと笑った。 「んなこたぁありませんよ?」 「前に見たときと長さが少し違う。それに一回り太くなっている。つまりどういうことか。簡単だ。そこに刀を仕込んでるってことだ」 そうスラスラと言ってのける土方を、冷めた目で銀時は見た。 「・・・・怖いねぇ。人間じゃないみたいだ」 そう言いながら銀時は刀の柄に手をかけた。土方もだった。そして同時に鞘から刀を引き抜いた。 互いの後ろで血が飛んだ。互いの後ろに敵がいたのだ。ただそれを切ったのだった。 「なんだ、筋がいいんだな」 「お褒めの言葉ありがとう」 「やっぱり、隠し刀か」 「色々頼まれてるんだ」 「何をだ?」 銀時はニコリとまた笑った。 「お前を殺すこと」 ------------------------------------ なにもわからず握ったナイフは 相手を、自分を、ただ傷つけ続ける。 |