高校生になってもう5ヶ月が過ぎた。暦は9月。そんな最近は男に生まれてこれば良かった。そう思うことは少なくない。特に大して仲の良くない仮友達に彼氏ができて、その自慢話を聞かされる毎日。ここで止めろだの、うっとうしいだの言うと色々面倒だから私は何も言わない。
本当は、ぶっ殺したいけどね。



「知らねぇつんだよ!勝手にイチャついてろ!」

「怖いよー。さん、すごく怖いよー」



仮友達は他のクラス。だから私は仲の良い男友達の坂田に愚痴っていた。
坂田と仲良くなったのは、高校入学してすぐだった。席が前後になって、色々話していたら意気投合。私にしたら親友。だから私も男だったら、こんな友達がたくさんできるのかなーと思ったりする。



「坂田、わかるかこの気持ちが!!」

「わかる、わかる。よーくわかる」

「うそこけ!屁こくな!!」

「うそついてねぇし、屁もこいてねぇよ」

「ちゃっかりモテてる坂田なんか大嫌いだ〜〜」

「あーハイハイ」



生まれてこの方彼氏などできたことのない私に、まして告白をされたこともしたこともない私に、彼氏のいる奴の気持ちなんぞ、ちゃっかりモテてる坂田の気持ちなんぞ、わかるきゃい!わかってたまるか。知らねーよ。フンッ!



「お前も彼氏作ればいいじゃねぇか。好きな奴とかいねぇの?」

「いたらきっと学校はもっと楽しくなることでしょうよ」

「恋をしろ、恋を。そしたら女は綺麗になるさ」

「汚くて悪かったわね。あんただって恋してんの?ことごとく告白を断っていらっしゃる、あなた様は?」

「してるよ」



坂田はおそろしくサラッと、彼の髪に反比例して、サラッと言ってのけた。



「だっ・・誰?お主、心の思い人がいたとは、これっぽちも拙者気づかなかったでおじゃる」

「色々混ぜてしゃべんな」

「誰?」



私はおそろしく興味津々だった。このヤローに好きな人がいるだなんて、なんと楽しいことだろう。いじり倒せるではないか。楽しいぜ、青春!!ってか!?



「言わねぇ」

「何をもったいぶっておるのだ!女子の間で人気と知名度の高いこの私にまかせりゃ、怖いモンなんてないぜ☆☆」

「うそをつくな。うそを」

「♪い〜けないんだ〜 いけないんだ〜 み〜んな〜に 言ってやろ〜♪」

「お前はまず、そのニブさをどうにかしろ」



そう言って坂田は自分の席に戻った。私はなんだかどうしようもない気持ちを処理できぬまま、ただ座り続けていた。
ん?なんだ?いじりすぎて怒らしたかな。やっちまったな、!!

次の休み時間、私は坂田のところへ行ってあげた。あげたってところがすごく重要!下線引いて、赤丸したほうがいいくらい。



「坂田氏、悪かったでござるよ」

「お前、謝る気ねぇだろ」

「何言ってござるか。こうやってわざわざ謝りに来たではないか」

「別に怒ってねぇーよ」

「あ、そうなの。なんだ。損した気分」

「お前、なんだその態度は」

「きっと大丈夫。坂田は上手くいくよ。私、坂田のこと好きだもん。あんた良い奴だもの。だって人間だもの」

「最後いらんのついてるぞ」

「やっぱり坂田はそうでないとね。私本当に坂田と友達で良かったよ。楽しいもん」

「じゃあ付き合う?」



サラッと反比例(どこかの部分を大幅に省略)



「ん?なに?」

「俺が好きなのお前だよ」



なんだ。コレはなんさ。ほいやっさ。いや、なんだ、このドキドキは。死ぬんじゃね?ちょっ、血送りすぎてんじゃね?心臓破裂しそうなんですけど。なんだ、なんだ。どうなってるんだ!?



「ドキドキしてんだろ?」



ニヤリと嫌な笑を私に向ける。



「なっ・・・・しっ・・・しとらんがな!」



まさか。いや、まさか。違うさ。きっと違うさ。だって坂田に?坂田だぞ?なんちゃって銀時だぞ?
しかしこのドキドキはなんだ?







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   変な言葉遣いが好きだったりする。