坂田のボンが私に言った言葉が頭の中をものっそい勢いで回っている。多分どこぞの洗濯機より早く、ミキサーよりも、フードプロセッサーよりも早く。



「おげぇっ!!」

「・・・・何・・・・・何してんだぁぁぁあああ!!」



それはわざとではなかったのだ。ただあの時の坂田のことを思い出していた頭がいつの間にか本当にグルグルと回っていて、それはもう魔方陣のようにグルグル私自信が回っていて、気持ち悪くなって吐いたのだ。たとえそれが坂田のどこかに降り注いだとしても、その原因を作ったのは坂田なのだから、それにわざとではないのだから、私は悪くない。



「なんで坂田がいるんだ!」



私の記憶が確かならば、私は走って逃げ去ったのだ。かの親友セリヌンティウスのために。って違う!!タイソン・ゲイかと思われるような素晴らしい走りで逃げたのだ(脳内ビジョン) なのなぜ坂田がいる。追ってきたのか?こいつ・・・タイソン・ホモか←面白くないことを言ってしまったな



「走って逃げたから」

「大した理由ですわね。坂田さん」

「キモイし、口をすすぐかなんかしに行けよ」



私はトボトボとトイレに向かった。坂田・・・坂田・・・坂本だったか?いや、坂田だ。銀時とかいう名前。
というかさ・・・私は・・・あれなのか・・・しゅき・・・なのか?違う。違う。違うぞ。絶対に違うぞ。それは無い。だって坂田だぞ。坂田んだぞ。それを好きだと?まるで笑えやしないぜ。



「坂田くん、女子トイレの前で何やってんのぉ?」



トイレを出ようとしたときに聞こえてきたその声は、確実にブリ山ボラ子(私が勝手に命名) クソ気持ち悪いぶりっ子。だけど男はわかっていないらしく、モテてる。鼻くそでもつけてやりたくなる。



「え?あぁ・・・待ってんだ」

「ねぇ、ずっと思ってたんだけど、付き合ってるの?さんと」



一瞬心臓が高鳴った。なんでかわかんないけど、ともかく私は坂田がなんと言うのかがひどく気になった。



「付き合ってねぇよ。てか、お前に関係ねぇだろ」

「ひっどぉーい。そんな言い方しなくてもいいじゃんかぁ」

「好きでもない奴に優しくしようなんて、俺は思わないから。便所だろ?さっさとうんこでもしてこいよ」



坂田は良い奴だ。多分。いや、良い奴だから私は友達として付き合ってるんだ。わかってるよ。だけどそれは、きっとそこまでなんだよ。うん・・・・。
ブリ山と顔を合わすのが嫌なので、私はトイレの個室に戻った。別の場所の扉の閉まる音がしてから、私はトイレから出た。



「長いトイレだな」

「待ってなきゃいいじゃない。変態みたい」

「人の誠意を変態というか・・・・」

「・・・・・」

「黙るなよ。お前らしくない」



坂田は怖くなかったのだろうか。私に好きだと言って、もしかしたら今までの関係が壊れることが。坂田は必死につなぎとめようとしてくれてる。それがわかる。私に優しい。



「坂田は・・・・あれ・・・だ・・ね」

「なんだね?」

「優しいんだよね?」

「最後にハテナをつけるな」

「この、優しいアンチキショーめ!」



少しばかり意味不明なジェスチャーをつけて言った。それは照れ隠しではない。私の個性だ。



「アンチキショーってなんだよ。ほんと、お前っておもしれぇな」



楽しそうに坂田は笑った。私はその横顔をただ見ていた。
私たちは友達なのか。友達だけど、男と女だけど、こうやって2人で並んで歩くのか。それは不思議なことなのだろうか。これは、おかしなことなのだろうか。

気が付けば放課後で、気が付けば夕暮れで、気が付いたら私は寝てて、誰も教室にいなかった。
1人で驚いて、急いで帰ろうとカバンを持って教室の扉を開けようとしたら、突然扉が開いた。いつから自動ドアになったのかと思ったら、坂田だった。



「・・・・何してんだ?」

「え・・・いや・・・うっかり寝てしまって・・・・・」

「アホか」

「坂田は?」

「あぁ、忘れモン」

「何忘れたの?」

「・・・・お前」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?←長いな
なんとおっしゃいました?お前=私?え?何?どうしろと?それはプリティージョークか?



「何言ってんの?」



私がそういうと、坂田は嫌な笑いを一つして、そして私にキスをした。
驚く間もなく、坂田は言った。



「誰もいねぇし、このままいきますか」



HELP!を歌っているのはビートルズ。HELP!と叫んでいるのは、私。現在進行中。
あぁ、これは、いけない匂いがするよ。18歳以上の人じゃなきゃダメな気がするよ。坂田、お前考えろよ。本当に。ダメだって。え?私の気持ちは無視ですか?
てかダメだって!私の気持ちは!!私の気持ちはどうなるんだよ!!無視?無視か?てか、キスとか勝手にするな!!





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   楽しく書かせていただいております。