「銀時、遅刻」



冷めた目をした桂。



「かき氷おごってね」



笑っている



「マジ・・・・で・・・?」



息を切らしている俺。

8月の初旬。俺たちはシルバーランドへ行くことにした。昨日の夜、まるで小学生の遠足の前の日のような気持ちだったわけじゃない。昼寝をしすぎて夜に寝れなくなったのだった。そして遅刻した。



「早く行こう!!」



子供のようにははしゃいでいた。俺と桂をほってさっさと行ってしまった。



「すげぇはしゃぎようだな」



ふと俺はまた猿というイメージが頭を霞めた。



「なぁ・・・銀時」

「なんだ?」



桂が妙に真面目な顔をしていたことに、俺は気づいていなかった。



「俺さ・・・・今日、に言う」

「・・・・・何を?」



俺の心臓がドクンドクンと音をたてていた。ドクンドクンと耳に、頭に、全身に響く。

「・・・好きだって」

「あ・・・あぁ・・・・そっか・・・・。あぁ・・・・・俺、邪魔だな・・・どうしようか?か・・・帰ろうか?」



動揺をどうにも隠すことが出来なかった。だけど桂はあまり気にしている様子は無かった。桂は桂で、自分のことに必死だったんだろう。



「帰るなよ。一緒に楽しめばいい」

「あぁ・・・・そうか」

「銀時、小太郎、早く!!」

「今行く」



そう言って桂は歩き出した。俺はそれについて行った。
楽しめばいいだって?何を、どうやって?楽しめるかよ、こんな状況を。どうしようもない、この状況を。教えてくれよ。楽しむ方法を。俺にはわかんねぇよ。
桂。お前はこの状況を楽しめるのか?





「やっぱりまずはジェットコースターだよね」



笑う。俺はただ見つめた。



、いけるんだ」

「もうバリバリにいけますとも!!あ、小太郎いけないとか?」

「大丈夫、大丈夫」

「良かった。銀時は?」

「いけ・・・」



苦しい。この空間が。お前は桂に「好きだ」と言われたら、なんて返すんだ?



「銀時?」

「あの・・・俺先になんか食っていいか?なんも食って来なくて」



この場所から消えたい。その思いと、二人だけにしたくないという気持ちが交差する。



「じゃあ一緒に行くよ。いいよね、小太郎」

「あぁ、構わない」

「いい。・・・来なくていい。一人で食ってるから、乗って来いよ」

「だけどそれじゃ・・・」

「いいから行けよ」

「・・・わかった」



桂とが二人で歩いていく。それを俺は少し見て、それから目をそらした。
適当なモノを食って、ジェットコースターの乗り場近くのベンチに腰を降ろした。暑い。ただ暑かった。
もう桂は言ったのだろうか。もしそうなら、はなんて返したんだろうか。まだ返事は返してないかもしれない。



「あ、銀時。食べ終わった?じゃあさ、急流滑り行こう。暑いからちょうどいいし」



またはさっさと行ってしまった。



「そこまで気ぃ使わなくていい。逆にやりにくいだろ」



照れたような言う桂が、何かしら憎かった。



「別に、そういうわけじゃねぇよ。もう言ったのか?」

「まだ」

「そ」



俺たちはまた、の後を追った。






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   おもしろいですか、コレ。
   自信が無くなってきました・・・。