季節は冬だった。俺は学校に行ったり行かなかったりしていた。
と桂はうまくいっているらしかった。けれど行きも帰りも俺たちは三人だった。俺は黙ってばかりだった。



「クリスマスさ、パーティーしよ」



またが何か提案した。



「え?」



桂が聞き返した。多分、桂の予定では二人で過ごす予定だったんだろう。



「だから、三人で、パーティー」

「俺いい。パス」



そんなもん、楽しめるか。



「どうせ予定無いんでしょ?」

「ねぇけど・・・」

「はい、決まり!!それじゃあ色々あたしが決めていい?」

「あぁ、任せた」



桂が笑って言う。
何が嬉しくてパーティーなんかしなきゃいけないんだ。桂だって俺が邪魔だろうし。適当に理由をつけて行かないことにしよう。



「銀時、迎えに行くから」

「は?」

「だって来ないつもりでしょ?」



変なところで勘がいい奴。桂が横で笑っていた。














「鬱陶しいかもしれないけど、私、やっぱり坂田くんが好きなの」



昼下がり、冷たい風が頬を霞める。デジャヴのような光景が広がっていた。



「あぁ・・・・・付き合おうか」

「え?」

「よろしく」



寺門がまた俺に告白をしてきた。諦めの悪い奴だと思った。だけど俺も同じだった。俺も諦められない。
寺門と付き合うことにしたのは、を忘れるため。誰かが言ってた。恋を忘れるには恋だって。



「・・・・え?」



桂が驚いた顔をして俺をみた。



「だぁから、寺門と付き合う」

「だってお前、一回断って・・・」

「気が変わった。それじゃ理由が不十分か?」

「いや、別に・・・」



桂は不思議そうにしていた。俺はそんなこと、まるで気にしなかった。



「えぇっ!!」



に言ったのは帰りの電車の中だった。デカイ声を出して驚いていた。



「なんだよ。悪いか」

「いや、悪いっていうより、驚いただけ」

「だからクリスマス、無理」

「あ・・・・あぁ、そうか。じゃあ、仕方ないね」

「テメェら二人で過ごせばいいだろ。桂は元々そうする予定だったろうし」

「!!」



桂が顔を赤くして俺をみた。俺はそれが面白くてクスクスと笑った。



「お前、何笑ってんだよ。変なこと言って」

「図星か?クク・・・ハハッ」



何が面白かっただろうか。なんで俺は笑ってるんだろうか。俺は多分、俺を笑っていたんだろう。愚かな自分を。


俺は誰のためかわからない嘘を自分につき続けていた。
何を守ろうとしたのだろう。何も守る気はなかったのか。
それがわかれば、きっと俺は苦労しなかった。






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   ちょいちょいエロが入ってくるかも。
   そこまでエロくもないですが。