05と06の間の物語 〜土方目線〜






一目惚れとは違う。ただ、酒を飲んで吐き出した本音を聞いたらなんだか放っておけなくなった。そしたらなんだかよくわからないが、気になった。
傍にいたいと、思った。










5.3の物語
Ti voglio bene 〜君がすき〜










なぜか知らないが敬語で話すことに最初はイラついた。けれどしばらくして、それは治った。対等な立場になった。そんな言い方は間違っているが、そんな感じだろう。
少し強気な
勝手につけたキャッチフレーズ。

電車に乗ったらあいつが乗っていた。後輩の家に行ったらあいつが働いていた。ひたすらに運命を感じずにはいられなかった。独り善がりだとわかっていても、嬉しかった。そう思う自分が何かしら恥ずかしかった。
後輩の祖母のお蔭で二人で飯を食うことになった。その途中、事件は起きた。俺が知り合いを見つけて、はそこで待っていると言った。俺は知り合いのもとに行った。



「久しぶり」

「あら?十四郎くん?どうして・・・って・・・・そうか。大学こっちだったわね」

「忘れてたのかよ」

「そういうわけじゃないわよ。久しぶりね、元気?」

「あぁ。そっちこそ」

「私たちは変わりないわよ。そーちゃんも元気にしてるわ。第一志望落ちたから、しばらくしょ気てたけど」

「そうか」



彼女、沖田ミツバは俺の従兄弟。兄弟がいて、俺と同い年の男。それが「そーちゃん」
ふと彼女の目が、俺の来た方向を見た。俺もそっちを見た。待っていると言ったあいつが走っている姿が見えた。。



「アイツ・・・!?」

「・・・・十四郎くんの知り合い?」

「え・・・あぁ・・・まぁ・・・・」

ちゃんよね、あれ」



言葉の意味を、理解するのにさほど時間はかからなかった。
―――― どうして知ってるんだ



「なんで・・・知って・・・・・?」

「そーちゃんの彼女だったのよ。高校の時よく家に来てて、とっても良い子で私も大好きだったのに別れちゃったらしくて・・・」



嘘つき。元カレ。。傷。運命という名の悪魔。



ちゃん・・・よね?」

「あぁ・・・

「また会いたいって私が言ってたって伝えておいて。本当に良い子でね、だけど別れちゃったから来なくなって寂しいの」

「そう・・・・。あぁ・・・伝えとく・・・・」

「それじゃあね」

「また」

「十四郎くんもまた家に来てね」

「あぁ」



手を振って見送った。どうしてか俺は、を探し、追いかけようとはしなかった。今知った真実の処理に追われていた。
そうか。の元カレは総悟だったのか。もどかしい。いや、違う。なんだろう、この感情は。どこからやって来たのだろう。

日が暮れた。一緒に飯は食べなかった。メールが来た。ごめんなさい、急用ができたの。そんなメッセージだった。
真実は知らない。あいつは何も言わない。言いたがらない。だから聞けない。君を傷つけたくないから。だけど知りたい。
だからもどかしい。

俺は一体、何を望んで、のことを考えているんだろう。

わからなくなるほど好きなのか。

わからないだけなのか。

その日の夜は、なんだか眠れなかった。
―――― 今週末、総悟に会いに行こう
そう決めたのは、なぜだろう。








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   次回、総悟と土方直接対決!?
   Ti voglio bene お楽しみに!←アホか