約束を違える俺を、許してとは言わないから。
































過去から現在に繋ぐ物語 〜総悟目線〜
silent love  2nd
















俺たちは気がつけば2年以上付き合っていた。

側にいることが当たり前になっていた。



はどうするんでェ?」

「え?」

「進路」

「あぁ・・・総悟は・・・どうするの?」

「お前に聞いてるんでさァ」

「私・・・・は・・・」



知ってたんだ。が頭がいいこと。俺はダメだってこと。



「じゃあ俺ァと一緒の大学行けるように頑張りまさァ」



の未来を壊したくないと思った。同じ大学に行きたいと、きっとも思ってくれてたんだと思う。



「ありがとう」



そう言って君が笑った瞬間、俺の中で責任って言葉が重くのしかかったんだ。




勉強に明け暮れた。に色々教えてもらいながら、俺は俺なりに一生懸命で、だからどこかで油断してたんだ。だから・・・・俺は落ちて、は受かったんだ。

約束を守れなかった自分を責めた。

は笑って言った。



「総悟は頑張ってたよ。私、総悟が頑張ってくれただけで嬉しかった」



君の慰めが、ただただ心に重荷を背負わせる。

君の笑顔が俺の重荷になっていく。

君にとって俺が、重荷になっていく。



プライドだと言ったら格好つくだろうか。
だけどに対して俺は、プライドとかそんな低次元な気持ちで接してたわけじゃない。

ただ、逃げ出したかった。
笑う君を疑う自分から。
君に追いつけない自分から。



「え?」

「地方の大学に受かって・・・そっちに行こうと思う」



ウソだった。本当はこっちの大学に行くことにした。学校は反対方向。だからきっともう会わないだろうとウソをついた。



「うん・・・そっか・・・。けど大丈夫だよね。遠恋なんてさ」

「別れよう」



驚いた顔を一瞬みるのが精一杯だった。
一瞬しか見れなかった。



「な・・・んで?」

「ごめん」

「理由を・・・・言って?」

「自信がない」

「私たち3年近く付き合ってたんだよね?」



もう何も言えなかった。
は悲しそうにして俺の前から立ち去った。


あとでどれほど後悔しただろう。だけどすべて、自分で作った現実だ。俺が悲しむのはおかしいだろう。



大学の入学式の帰りだった。たまに行く店があって、なんとなく久しぶりに行くことにしたんだ。



「沖田くん・・・?」



名前を呼ばれて振り返る。
どうしようもない現実が広がる。



「なんでいるの?」



と仲の良い友達・・・。たしか・・・ゆっちゃんとかいったな。



「えっと・・・」

がどんな思いしてんのかわかってんの?」

「ならお前に、俺のなにが分かる?」

「あたしに言うよ?」

「別に・・・構わねえでさァ」



最低な俺の思い描いた最高の妄想。
ゆっちゃんとかいうやつがに俺のことを言って、そしたらが俺のところにくるんだ。
そんで言うんだ。

「やり直そう」って。




人生そんなうまく行くもんじゃない。
から連絡なんてあるわけもなかった。しようとしても、何が言いたいのかわからなくなるばかりだった。

ただ思い知るのは、自分が想像していた以上に君が好きだということだった。







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   誰かを思うから強くなれる。
   誰かを思うから弱くなる。