俺はそれを二度目の運命だと思ったんだ。
































過去から現在に繋ぐ物語 〜総悟目線〜
silent love  3rd
















いつものように電車に揺られていた。そしたら目に入ってきた姿があった。
だった。

心臓が、心が、高鳴った。
もうこの機会を逃したら二度と会えない気がして、俺はに近寄って行った。



「久しぶりィ」



あくまで明るく言ってのけた。本当はドキドキして、口から心臓が出てきそうなぐらいだった。



「・・・・そっ・・総悟?」



驚いた顔。名前を呼ぶ声。懐かしい。



「元気そうじゃねェですかィ」

「なっ・・・なっん・・・なに・・・」


そりゃあそんな態度になるよな。



「この前、家にトシが来やした」

「ト・・・・トシ?」

「土方十四郎」

「ああ・・・・」



トシのことを気にしていることが伝わってくる。



「降りやしょう」



グイッとの腕を掴んだ。本来ならもここで降りるはずなんだ。
まぁ、俺がが1人暮らしを近くでしてることを知ってるのはなぜかっていうのは、ちょっと向こうに置いておこう。



「乗りなせェ」



駅を出てすぐの駐輪場。俺のチャリにを乗せようとする。



「嫌」


こういうところは変わってないな。



「乗りなせェ」

「嫌」

「乗りなせェ」

「嫌だってば!!」



そろそろイラっとした俺はに顔を近づけた。



「なっ何?」

「キスされたくなければ乗りなせェ」



するとは素直に乗った。

自転車を走らせる。だがは俺を掴まない。



「掴まってなせェ」

「嫌」



カーブで振り落としてやった。



「ほら、掴まってないからでさァ」



白々しく言ってやる。



「俺の服は汚いって言いたいんですかィ?」



汚い雑巾を掴むように、服の裾をつまむ。またカーブ。また落とす。



「ちゃんと捕まってないからでさァ」



ちゃんとが乗ってるのを確認して、自転車を走らせる。
風が心地いい。着いたのは河川敷。


「よく、来たね。ここ」

「あぁ」



色んなことを話した。大切なことも、くだらないことも。



「変わらないね」

「少しだけ話をしやしょう」



そういって俺は座り込んだ。がそっと俺の隣に座った。



「俺はお前を傷つけた。トシが言ってやした。見たって。今さら何を言っても仕方ないだろうけど、言うから聞いといてくだせィ」

「聞くだけね」



スッと深呼吸をしてから俺はずっと話したかったことを口に出した。



「お前は頭が良くて、俺はそんなに良くない。それが少し後ろめたかった。変なプライドがあった。それで・・・結果が出て、俺はお前よりやっぱり頭が悪かった。そんなくだらない理由で、別れることにした」

「うん・・・」

「お前が見たのは、お前の友達が俺を見つけて、なんでいんの?って聞かれた時だと思う。俺は・・・・俺の気持ちはずっと、お前に向いてる。ずっとずっと、後悔してて、引きずってて、どうにかしたいのにできなくて、その時にトシが来て、チャンスだと思った」



言わなきゃいけない。ずっとずっと想っていた、考えていた気持ち。



「好きだ。今でも。だから・・・」



確信は・・・そう。



「やり直そう、俺たち」



の表情は変わらなかった。多分想像してたんだと思う。



「返事は・・・その・・・・今すぐとかじゃなくていいし・・・・」

「うん・・・・考えさせて」



そう言っては立ち上がり、帰って行った。



なんだろう。この気持ちは。どうしてどこかでまだ、何かが突っかかってるんだろう。
なんだろう。この気持ちは。



俺はただ待つしかない。君の答えを――――










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   おそらく正解なんて
   どこにもないんだろう。